2013年5月31日金曜日

詰め込み式学習は悪か?

詰め込み教育はよくない。子どもたちには自分で考えさせる勉強をさせなくてはならない。

一見正論のように思えます。

さて、では考えさせるとはどういうことでしょうか?

私はこう考えます。

脳の働きを1つの箱に例えてみましょう。

その箱の中にあるものをいろいろ組み合わせて、目的に適した組み合わせを見つけること。

これが自分で考えることです。

でも、空っぽの箱の中から何がみつけられるでしょう。

箱の中を隅から隅まで探してみても何もありません。

箱の中にいろいろな知識を入れていくからこそ、いろいろと組み合わせができ、新しい発見も出来るのではないでしょうか。

この知識を入れる作業を詰め込み教育と言われたのでは、子どもも教師もかわいそうです。

算数の九九を考えてみれば単純に分かることです。

九九のできない子どもは、2桁のかけ算、そして割り算、分数の計算なんてできないでしょう。

九九の知識があってこそ、それらの計算の仕組みが分かるのです。

さらに知識の組み合わせについて考えてみましょう。

5つのことを知っているA君という子どもと10のことを知っている子どもB君がいるとしましょう。

その知識から、1つを選ぶ場合A君は5つの選択肢があります。B君は10の選択肢ですね。

2つを組み合わせて考える場合はどうでしょう。

A君は10の知識の組み合わせ、B君は45の組み合わせができます。

3つの知識を組み合わせて物事を考える場合は、A君は10通りの考え方、それに対しB君は120通りの考え方ができるのです。

さらに4つの知識を組み合わせる場合、A君は5つの考え方しかできないのに対し、B君は210通りの選択肢があるのです。

知識が多ければ多いほど、子どもの考え方はどんどん広がっていくのが理解できると思います。

必要最低限の知識は、詰め込み式だと言われても子どもに持たせなくてはならないのです。

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