2012年10月10日水曜日

眠ることで問題が解決?

眠ることによって、問題を解決するヒントを得られることがあります。

それはなぜでしょう。

私たちの脳は、情報を記憶するとき、過去に記憶した様々な情報と新しい情報をランダムに組み合わせ、照合する作業を行います。

その組み合わせの中で、あなたが抱えている問題を解決するヒントが生まれるのです。

2004年、ドイツのリューベック大学のボーン博士の研究チームが、次のような実験をしました。

まず、被験者66人に数学のパズルを解かせ、パズルが解けなかった人達だけを3つのグループに分けました。

そして各グループにそれぞれ条件を与え、再度パズルを解いてもらいました。

Aグループ:朝に問題を見せて、そのまま8時間考えてもらう。
Bグループ:夜に問題を見せて、そのまま徹夜で8時間考えてもらう。
Cグループ:夜に問題を見せて、そのまま8時間の睡眠をとってもらう。

その結果は、CのグループがA、Bのグループの人に比べて3倍近い割合でパズルを解いたのです。

具体的には、AとBのグループが20点くらいしか取れなかったのに、Cのグループの人は60点取りました。

何も考えず、ただ8時間だけ眠った人のほうが3倍も高得点だったんですね。

ボーン博士の出した結論はこうです。

眠る前に与えられたパズルの問題は、睡眠中に新しい記憶として整理されていきます。脳はこの情報を記憶するとき、過去に蓄積された情報とランダムに組み合わせます。

このランダムな組み合わせの中で、起きているときには思いつかなかった答えのヒントを導き出したのではないかということでした。


どうですか。

無理な徹夜の勉強をしてはいけないことが分かりましたか。

一夜漬けの勉強よりも、毎日コツコツしっかり睡眠をとったほうが学力は伸びていきます。

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